BoysLove’s blog

BL元年2019年、初心者のブログです。読後の感想を書いていますので、ネタバレです。できれば作品を読んだ後にどうぞ。

”感情スペクトル”:ヨネダコウ

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NightS (ビーボーイコミックスデラックス)

NightS (ビーボーイコミックスデラックス)

 

 ”NightS”に収録されている短編。

学園モノ。

暗い無口な美少年笛吹(うすい)が、自分の親友仲谷を好きだと久郷が思い込み、笛吹に協力を申し出る話。

 

学園モノって苦手(子供っぽすぎる)と思っていたのですが、ヨネダコウさんのはイケます。

久郷が子供っぽくない(というか、老けてる)からでしょうか。

 

笛吹はゲイだけど、久郷はノンケでセフレあり。

ただ、セフレであって、真剣には付き合っていないので、本当のところはよくわかっていないのかもしれません。

 

あるんでしょうね、実際に自分がゲイとは気づかずに、普通のことだと思って女と付き合って、なんだかイマイチ感情移入できない(未自覚ゲイ)っていう。

私自身のゲイの友人も、高校生の頃は女の子と付き合っていたし、セックスも普通にしていたと言ってましたから。

 

結局、笛吹が本当に好きなのは久郷だということがわかって、久郷もその頃には笛吹の可愛さにやられちゃってた、っていうだけの割と古典的な話なのですが、でも面白い。

”どうしても触れたくない”でもそうでしたが、結論はわかっていても面白いっていうのがヨネダコウの凄いところでもあります。

どんな絵や表情、台詞で表現されるのか、っていうところが見たいというか。

 

それにしても、ヨネダコウのマンガは活字になっていない吹き出し部分が面白いんですが、仲谷の最後のコマも、めっちゃイイです。

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「……ッ ……ッ」

イイヤツです。

なんか、高校生の男同士の楽しい仲間って感じで。

 

あー、ヨネダコウ、短編は全部読み尽くしたかも。。。。

”リプライ”:ヨネダコウ

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NightS (ビーボーイコミックスデラックス)

NightS (ビーボーイコミックスデラックス)

 

 ”NightS”に収録された作品。

”リプライ”、”リプライのリプライ”、”三ヶ月後のリプライ”と続いていきます。

 

ノンケのメカニック「関」と、同じくノンケやり手のセールスマン「高見」の話。

 

ノンケ同士ですから、普通だったらすごく気の合う友達で終わるはずなのに、関が高見にそれ以上の思いを抱き始める、って言う出発点です。

ありえないでしょ、って思うのですが、高見がいい男で仕事もできるので、同性でも思わず見惚れてしまうって言うのは、わかる気がします。

 

けど、そこで付き合いたいとまで思わないはずなんですが、そこがBLなんでしょうね。

 

告白を受けた高見は戸惑いますが、告白をされたことで相手を違った意味で意識し始めてしまいます。

コレも、ありますね。恋愛の始めとして。

 

ノンケ同士が恋愛関係に発展すると言う、いわば荒技なのですが、さすがヨネダコウです。

見事にくっつけました。

 

高見に至っては、いったん気持ちを切り替えたらもう、グイグイ来ます。

「魔性の男」系とでも言うのでしょうか。

”NightS”の間崎や、”囀る〜”の矢代に通じるタイプのキャラです。

 

この、ヨネダコウさんの描き出す、魔性タイプのキャラが凄く好きです。

何だろう。現実でいえば、GACKTとか、意外と近いんでしょうか?

スケべさを躊躇なく表現できるタイプと言うのですかね。

 

このシーンが何気にグッときました。

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「俺がスケベだと…ダメ?」

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関、悶絶!

こんなこと言われたら、悶絶するしかないでしょう。

関の悶絶は、読者の悶絶でもあります。この辺りが上手いんですよね〜。

関のツナギ姿もイイです。

 

いやー、飽きさせないと言うか、大した作家さんです。

もう、私は貴方に一生ついてきます。ハイ。

”或る夜ーNightS”:ヨネダコウ

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或る夜‐NightS‐<電子限定> (ビーボーイコミックスデラックス)

或る夜‐NightS‐<電子限定> (ビーボーイコミックスデラックス)

 

 そしてまたまた間崎涼

やった〜。

 

唐島が間崎をとにかく口説き落とすショートストーリー。

間崎涼、仕事でお疲れなのかちょっとトローンとしちゃってます。

ちょっと疲れて気だるい間崎が、何気に誘ってるんですよねぇ。

あえて隙を作って攻めやすくさせているって言うんでしょうか。

オトナですねぇ。

 

間崎はとにかくイヤラシイです。

自分の欲望を結構表情に出しますし、何でしょうね、こんな人に惚れちゃったら、それこそ吸い込まれそうな感じになるんでしょうね。

 

会話の掛け合いもすごく良いです。

間崎とヤリたくて仕方がない唐島を、良い具合に受け入れていきます。

こう言うのを口説かれ上手って言うんでしょうか。

 

「…アンタさ、普段どうしてんだ? こんなスケべなくせしてよ…っ」

と、喘ぎながらも、ごもっともな質問です。

それに対して

 

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って、もー、堪らん!

 

犯罪者と行為に及んでしまった間崎、またもやハダカタオルで呟きます。

「さて、由々しき事態だな」

って、本当です。

どうなるんでしょうかね。

もう、これ以上は描けないでしょうねぇ。

これ以上描き進めようと思ったら、大変な長編になってしまいそうです。

 

その辺りを、”囀る鳥は羽ばたかない”に込めたのでしょうか。

 

長編・未完結の”囀る〜”には手を出したくないんですよねぇ。

なんか、表紙から見ると、ちょっと暴力的な感じだし。(暴力苦手)

でも、そんな抑制が効かなくなる日は近そうです…。

”Nights”:ヨネダコウ

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NightS (ビーボーイコミックスデラックス)

NightS (ビーボーイコミックスデラックス)

 

 更に続けてヨネダコウです。

この作品はハードボイルドって言うんでしょうか。

表紙からして、ちょっとヤクザっぽい感じです。

 

私、暴力が非常にニガテですので、ヤクザものはできれば避けたいんですが、とは言えもはやヨネダコウがもっともっともっと欲しい!状態になってしまっていますので、止りません。

完全に中毒です。

 

とにかく、「穂積サン」の色気がヤバい。

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「穂積サン」

こんなの出てきたら、もう秒殺ですよ。

気だるい色気。

オトナ。

男っぽい。

ヤバイヤバイヤバイ。

 

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この、首の傾け具合がヤバい。

見た目のエロさの期待を裏切らず、セックスもエロい。

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ウケだけど騎乗位で思いっきり味わいます。

自分の欲望に忠実に、思いっきりエロいセックスって、良いですよね〜。

「イヤよイヤよもスキのうち」、っていうヤツよりも、「あー、もう、コレ大好き!」って言う清々しいエロが好きです。

 

「穂積サン」は実はマトリ(麻薬取締捜査官)だったって言うオチなのですが、このかっちりしたスーツとメガネもまた色っぽいんです。

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スーツとメガネ。。。そして加えバタコ。

いい男って、そうですよね。

何を着てもいい男なんです。

 

番外編として、巻末に小さなエピソード”Night one month after”が載せられています。

唐島は1ヶ月かけてなんとか間崎の居場所と正体を突き止め、宅配便を装って間崎を訪ねます。

その時の間崎の出迎え方が!

全裸でタオル!

局所はボカシ。

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ボカシが!

「おわっ!」

って、なりました。

ヨネダコウ、見事です。

コレで誰もが間崎にヤられたはずです。

 

すげなく唐島を追い払う後ろ姿の尻も惜しげなく晒します。

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実にいいケツです。

間崎涼、もっともっと欲しい!

となってしまうキャラです。

 

間崎涼のキャラをそのまま引き継いでいるのが”囀る鳥は羽ばたかない”矢代ですね。

相当淫乱ですが、頭がイイって言う。

 

淫乱で頭が悪いとなるとイタいですが、

淫乱で頭が良いとなると、最強ですね。何気に。

 

それにしても、ヨネダコウさん、女性好みのゲイを描くのが上手いです。

男性キャラが「女形」じゃなくて、ちゃんと男ですよね。

ちょっと汗臭い感じがあると言うか。

ちゃんと男の匂いがしそうな男です。

 

よくあるBLの絵柄は、実際にはこんなにツルっとサラっとした男はおらん!と言うか、女の子の匂いがしそうなんですよね。

結局擬人化されてはいるものの、実際に描かれているのはむしろ「男装した女」みたいな感じとでも言うのでしょうか。

 

この方のマンガを、ゲイの方はどう見るんでしょうか?

”それでも、やさしい恋をする”:ヨネダコウ

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それでも、やさしい恋をする (H&C Comics/CRAFTシリーズ)

それでも、やさしい恋をする (H&C Comics/CRAFTシリーズ)

 

 ”どうしても触れたくない”に登場する小野田のスピンオフ。

 

「魔性のノンケキラー」の嶋くんに惹かれてしまったことで、男に開眼。

本来はノンケだけど、やさしい性格が災いして、モテるのに女運悪し。

 

いますよねー、こういう男の人。

ソフトで人当たりがよく、敵がいない。

圧を感じさせないというか。

で、付き合ってる女の子はキツくてワガママで、相手を振り回すタイプ。

 

”どうしても触れたくない”は、かなりディープに嶋くんのトラウマに向き合った重たい内容でしたが、こちらは割とサラっとしたお話です。

でも、薄くないんです。

ヨネダコウさん、上手いよなー。

相変わらず、随所に散りばめられた手書きのつぶやきも面白いし。

 

ノンケの小野田が強く出口に惹かれていることをハッキリと自覚したのは、出口が他の男とカジュアルにセックスしていることを知ったことから。

つまり、嫉妬です。

この、「嫉妬で自分の気持ちを自覚する」というのも、ノンケがゲイに移行する大きなきっかけになるパターンが多いですね。

 

まあ、確かに恋愛の始まりにおいて「あれ、ワタシ嫉妬してるわ」→「っていうか、ワタシ、この人のこと好きになっちゃったんだ」っていう気づきはありますね。

 

そして、小野田からも気持ちを伝え、晴れて恋愛関係のスタートとなりますが、当然小野田はこの先どう進めるのかをかなり戸惑います。

付き合い始めてから2ヶ月もプラトニック。

本来、性的に奔放な出口からすれば、かなり我慢強く待ってます。

私は告白しあったら、即ヤルと思ってました。

 

で、ついに小野田の方からお願いです。

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ついに心の準備完了。

ここから実際にセックスするまでのシーンが大好きです。

カワイくて、面白くて、そしてエロい。

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覚悟を決めた小野田。完全にウケと決めてかかっており、かつマグロ状態。処女です。

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小野田の「かかってきてください!」状態に唖然とする出口。「びっくりしたー」がカワイイ。

まあ、そうですよね、そうなりますよね。

この辺、妙にリアルです。

だって、わかんないんだから、

「ひとまずどうにでもしてみてください!俺、頑張ってついてきますから。」

ってなりますわね。

 

「大丈夫 資料は読みました。」

って、仕事みたいになってます。

 

出口、モテる男はエロいことも、こんなにエロく言えちゃうんですねぇ。

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その言葉がエロいっての。

初夜にも関わらず、相当アレコレやってしまったようで、小野田、放心状態。

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「はぁ」って。

もう、小野田、ゲイに宗旨替え確定。

もはや女には戻れないでしょう。

 

同性愛のセックスって、ズルいですよね。

同性同士なんだから、お互いの気持ちいいところが分かりすぎるほどに分かるわけで、そんなのハマるに決まってるじゃないですか。

 

まあ、同性愛者だからセックスがハッピーっていうのは、ある種の偏見かもしれませんが、それでもキモチいいっていうのはあると思うなあ。。。

 

最後の最後で嶋くんと外川も登場!

やっぱ、外川が見たかったー。

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やっぱ、外川でしょう!

最後の最後に外川、嶋、小野田、出口でシメるあたり、やっぱりヨネダコウさん、心得てます。読者の読みたいもの、見たいものを。

 

この作家さんの作品は遠からず全て購入して読むことになるでしょう。。。


 

”どうしても触れたくない”:ヨネダコウ

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どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)

どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)

 

 

ここまで日高ショーコ作品を読み進めてきましたが、そろそろ短編ものを読み尽くしつつありました。

 

で、アマゾンのおすすめにしつこく出てくる作品があります。

タイトルは”どうしても触れたくない”

そして、「いかにも」と言った表紙。

読む前からストーリーがわかってしまうようなイラストです。

 

あれでしょ?

心閉ざしたカワイイ美少年を、しっかりしたいい男が心を開かせてあげるっていうヤツでしょ?

読む前から分かっちゃってるんじゃん。

 

てなもんです。

でもねー、分かっていても気になるんです。

ヨネダコウさん、かなり評価も高いようですし。

 

もー、ここまで気になっちゃうとダメですね。

読まずにいられない。

で、ポチっと。(アマゾンの思うツボです)

 

ヤラレました。

やっぱり。

予感的中です。

めっちゃイイです。

 

心を閉ざした美少年「嶋くん」を、上司の「外川(課長)」が心開かせる話。

やっぱり、表紙の「まんま」なんですが、描写がとにかく上手い。

結論が分かっていても、重要なのはソコじゃないんですよね。

一つ一つのセリフとか、キャラクターの表情の描写に引き込まれます。

 

絵柄は男っぽいというか、線にいい意味での荒々しさがあり、コレが色っぽいんです。

 

外川は、最初のうちは部下の一人が心を閉ざしていることが、上司として気になっていたのでしょう。

色々とからかい半分にちょっかいを出しているうちに、嶋が「カワイイ」ということに気づいてしまいます。

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「え、照れてるじゃん、カワイイじゃん、コイツ」ってな感じでしょうか。

外川は半ば強引に島を夕食に誘い出します。

そして、その帰りに「流れ」で「チュウ」

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いきなりアゴを持ってキス。コレはイイでしょう〜。

そこからいきなりセックスです。

 

外川は男とは初めてのセックス。

 

ここで例の疑問です。

「いくら相手がカワイイからって、いきなり男同士でセックスできるものなの〜?」

 

でも、外川はできちゃうんです。

「その辺、俺はあんましこだわんない」

っていう感じです。

(それ自体、ありえない切り替えだとは思うのですが)

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嶋くんも、外川さんの順応性に驚く。

そこからは所謂「セフレ」になって、たくさんセックスをします。

とはいえ、外川は意外とマジメに嶋のことを思っており、単なる快楽のための関係というわけでもない様子です。

嶋も、そのあたりの外川の「暖かさ」を感じてはいますが、過去に同僚との同性での関係が会社にバレて、退社するハメにまでなったトラウマから、なかなか警戒を解くことをしません。

 

シリアスなストーリー展開の中に、小さくふきだしで同時進行するコミュニケーションがまたイイんです。

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「お前のツッコミは電光石火だなー」

嶋が戸惑いを感じつつ、外川主導で関係は続く中、外川は京都に転勤。

それをきっかけに、嶋が別れを切り出します。

 

ここで最後にするセックスがもうやらし〜んです。

外川はズボンを履いたまま、

嶋はシャツを着たまま。

外川の怒りをぶつけるような、ちょっと暴力的な激しいセックス

嶋は激しく感じています。

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外川のカラダがヤラシイ。しなやかで、エバンゲリオンのようです。

 

結局、嶋が外川の存在の大切さに気づき、京都に会いに言って思いの丈を告白、ハッピーエンド(ハッピーセックス)となります。

その持ってき方というか、嶋の心情の描写がまた見事です。

ヨネダコウ、、、恐るべし!!!

 

そして、ハッピーなセックス(コレがまた良かった❤️)の後のピロートークで、密かに二人を支えてくれた小野田の話が出てきます。

コレまで散々協力してくれた小野田ですが、この時点から外川にとってはライバルになってしまいました。

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小野田にヤキモチを焼き始める外川。

外川って、すごくイイですよね。

このマンガの魅力は、もうほとんど外川という人物の魅力なんだと思います。

男らしいというんでしょうか。

一途で包容力がある。

いい加減なようでいて、実はちゃんと色々考えている。

上司としても実は人気があり、周囲からなんのかんの信頼されている。

一言で言うといい男なんです。

 

BLに限らず、マンガの魅力ってキャラクターの魅力に依るところが大きいんですね。

 

嶋くん、いいなあ〜。

 

そして、嶋くんの魅力に心ならずも気づいてしまった、小野田の話はスピンオフ、”それでも、優しい恋をする”に続きます。

 

あああー、キリがないよ!

BL恐るべし!!!

”足りない時間”:日高ショーコ

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足りない時間 (花音コミックス)

足りない時間 (花音コミックス)

 

 

 

割と初期の作品のようで、短編がいくつか収録されています。

  • 感情サイン
  • 足りない時間
  • 複雑で簡単
  • 右か左か
  • 遠距離恋愛
  • STAY

 

最初の作品は、”感情サイン”

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学ラン、図書館での常時。

 学園モノ。

うーん、若いキャラの話にあまり感情移入できないんですよね。

流石に自分の年齢とあまりにもかけ離れているので、共感できないというか。

 

絵柄は少々まだ荒いのですが、それにしてもデッサンの狂いとかがありませんし、初期の段階から時から絵がうまかったんですねぇ。

 

学ラン、学校内でセックス、っていうあたりがフェチというか。

グッと来る人には来るでしょうね〜。

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校内でハアハア、って。

社交的で男女問わずモテる渋谷(バイってことですよね)と、無口でマジメな三上の話。

BLマンガでは、「社交的でモテる」側は髪の毛が明るい色っていう設定が多いんでしょうかね。

で、無口でむっつりスケベの方が黒髪っていう。

 

校内でセックス(プレイです。もはや。)のあと、服装を整えるところにちょっとグッときました。

 

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外したボタンを留め直して、と。

 

 

続いて、”足りない時間”

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”感情サイン”に登場する教師、谷川と学生時代からの付き合いの洋介の話。

 

渋谷と三上が校内でイチャついている場面に遭遇した谷川先生です。

自身もゲイです。

生徒に理解のある若い先生で、生徒から人気のあるタイプですよね。

 

一方、洋介はデザイン関係の仕事をしているという設定で、内向的なタイプ。

思っていることをあまり口に出しません。

そこで、谷川は「洋介って一体ナニをかんがえているんだろう?」と葛藤するわけです。

 

洋介は三上とほぼ同じタイプですが、この、

「何も言わなくてもわかって欲しい。」

「俺はこんなに愛してるんだよ。」

「お前、気づけよ!」

っていうキャラはBLに多いですよね。

 

正直、面倒くさいヤツです。

けど、カオがカワイイので、

「もう、コイツっては拗ねちゃって。カワイイ奴。」

と相手を引きつけることにまんまと成功します。

 

こういうキャラって、女の子が主人公の異性愛マンガ(普通の少女漫画)で通用しますかね?

ここまでムッツリしていると、どんなに可愛くても通用しないんじゃないでしょうか。

 

更にいくつか収録されていますが、コレがちょっと気になったんですよ。

”遠距離恋愛”

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どっかで見たよーな。

瀬尾管理官(エリート)と羽沢検事との密かな恋愛関係の話なのですが、

この二人って、”踊る大走査線”の主人公二人に似ているよーな気がするんです。

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似てる?

瀬尾→室井(柳葉敏郎)

羽沢→青島(織田裕二)

 

特に、瀬尾のオールバックの髪型と、キャリアのエリートっていうあたりが。。。

あと、眉間のシワも。

 

”踊る〜”って、所謂やおい系で妙に盛り上がっていたようなので、何か関連あり?と思ったのですが、気のせいでしょうかね。